受入企業情報

留職を通じ、途上国の課題解決と企業のリーダー育成・新興国進出・BOPビジネス開発をサポート!
NPO法人クロスフィールズ
2015/06/05 更新
新興国NGO/NPOと日本企業の間に橋をかける「留職」によって、途上国の課題解決と企業の事業創造・リーダー育成を加速させるインターン生募集!
留職の規模拡大をめざし、新興国のNPO、NGOの開拓、派遣する企業営業、世の中に留職という価値を広げていく戦略的広報を担うインターン生を募集します!

募集要項

■NPOとビジネスの間に橋を架ける「留職」とは?
「留職」とは、日本企業の社員が新興国のNPOやNGOに数ヵ月間赴任し、本業のスキルを使って現地の人々とともに社会課題の解決に挑むというプログラムです。これは、開発途上国の現地社会が抱える課題の解決に貢献できるというだけでなく、企業側にもメリットのあるモデルになっており、2012年2月に留職を実施したパナソニックを皮切りに、NEC、ベネッセ、日産自動車、日立製作所など、実施企業が続々と拡大しています。
たとえば、留職を最初に導入したパナソニックは、30代の社員1名をベトナムの社会的企業に約1カ月派遣し、電気の行き届かない貧困層家庭のために、太陽光を利用した調理器具の製作コスト削減に取り組みました。このときの現地での経験を、その社員1人だけのものにするのは惜しいと、パナソニック側からの提案で、日本にリモート(遠隔)チームを結成し、チームの若手社員4名は事前研修から一緒に参加し、派遣期間中は毎日遠隔でサポートを実施。さらに会社全体で活動を応援できるようSNSを開設するまでに発展。そこから、留職者の悩みや質問に多くの社員がアドバイスを送り、最後はベテラン技術者たちも加わって、会社全体を巻き込んで、太陽光を利用した調理器具の製作コスト削減に挑みました。これによって、留職に派遣された社員はもちろん、日本側で遠隔でサポートした社員たちも、自社のモノづくり精神への原点回帰、今後の新規事業創造への意欲が生まれるという結果につながりました。
その他にも、テルモの研究者がインドネシアの医療系NGOへ派遣され、医療機関のオペレーション改善に取り組みながら、新興国の医療現場の実態を学んだり、ベネッセは社員をインドの教育分野で活動する社会的企業へ派遣し、貧困地域の学校向けの教材提供事業に貢献しつつ、インドでの事業機会を検討するなど、事例がどんどん生まれています。

■留職が目指す世界と大きな社会的インパクト
留職というモデルは、開発途上国の現地社会や現地の貧困層が抱える課題の解決という途上国側への貢献だけでなく、派遣する企業側にも、「グローバルに活躍できる人材の育成」「新興国市場の開拓」「組織の活性化」というメリットがあります。
先進国の市場が先細りしていく中、日本企業にとって、新興国の市場開拓は急務な課題です。富裕層に対してはすでにモノ・サービス共に各国企業の進出が進む一方、BOP(Base of the Pyramid)市場には大きな可能性が眠っています。留職を通して、各国の貧困層が直面している社会課題を肌感覚で理解し、解決に取り組むことで、リアルなニーズを捉えるチャンスとなり、日本企業にとって、新興国でのBOPビジネス開発や新規事業創造に繋がっていくのです。
加えて、言葉も文化も異なり、社名も日本の常識も通用しない場所で、1人の人間として現場に飛び込み、言語も文化も違う人々とともに、修羅場をくぐり抜けながら、プロジェクトを創り出し、成果を出すというプロセスの中で、グローバルに活躍する人材へと留職者が変化していきます。
また、小沼代表は、「組織の活性化」という観点でも、留職に大きな手応えを感じています。自由の利かない企業の枠組みと、最適化・細分化された業務によって、受益者の姿を遠ざけ、自分が事業の中で誰にどんな価値を生んでいるかが、どんどん見えにくくなり、入社時に持っていた「大きなことをしてやろう」「社会の役に立とう」といった志がしぼんでいく、そんな悪循環が今の日本企業では起こっています。小沼代表自身も、志を持って会社に入った友人たちの目の輝きがどんどん失われていく、そんな事実を目の当たりにし、大きなショックと同時に、強い危機感を覚えたといいます。
しかし、留職という現場では、何とかしなければいけない受益者が目の前に存在し、「本当に現地の人々のためになるのか?」ということを考え抜かなければなりません。更に、役割が細分化されている日本の企業内と違い、派遣先ではゼロからすべてをこなすことも求められます。そのプロセスの中で、「自分が働く会社の理念」に立ち返ったり、自分の力が誰かの役に立つ喜びを感じたりしながら、仕事を通じて社会に役立つ喜びを体得し、「働く意義を取り戻す原体験」となっていくのです。
このように、途上国の課題解決と日本企業の発展と飛躍という両輪を実現できるということが、留職が秘めている大きな可能性と社会的なインパクトなのです。

■元マッキンゼー、元ボスコンの共同創業者と共に、留職の拡大を実現するインターン生募集!
留職は、今後、派遣者数も派遣地域もどんどん拡大し、1年後、今の2倍の規模を目指しています。また、今年度、新たに国内留職の取り組みもスタートしました。留職の拡大をめざし、新興国のNPO等の開拓、派遣する企業営業、世の中に留職という価値を広げていく戦略的広報を担うインターン生を募集します!
クロスフィールズは、元マッキンゼーの小沼さんと元ボストンコンサルティングの松島さんという共同創業者の二人の他にも、総合商社、外資系金融など、様々なバックグラウンドを持った個性的な仲間が集まっています。そのような人たちと一緒に働きながら、学べることも計り知れない財産になるでしょう。

▲今年度派遣者数は、40名を超える勢いで伸びています。

▲今年からは、国内留職の取り組みも新たにスタートしました。

期待する成果 クロスフィールズが数年後に見据えている、2倍、3倍の規模拡大に向けて、広報の強化、営業の推進、派遣先団体の開拓などの重要ミッションの中心的な推進力となり、それらを加速させること。
仕事内容

●戦略的広報・ブランディング・マーケティング『リーダー育成』と『社会課題の解決』というDual Objectivesの実現を、実際に生まれた事例と共に社会全体に発信するというVision発信を、留職プログラムのブランディングとして位置付けています。これに基づき、具体的なブランディング戦略やマーケティング戦略まで落とし込みます。英語サイトの構築、留職経験者へのインタビュー、HP、facebookの発信強化、メディアとのリレーションシップなどを担って頂きます。

●企業営業とクライアントの拡大
留職プログラムの営業活動は、「留職を私たちの会社でやってみたい」という問い合わせが企業側から問合せが来るプル型の戦略を取っています。この戦略を機能させるためには、ターゲットとなる企業を定め、そこで働く人たちにプログラムを認知してもらうことが重要です。留職を取り入れたいと思う企業はどんな企業なのか?四季報などを見ながら、業績や業界分析を行い、留職に関心を持ちうる企業を洗い出し、アタックしていきます。

●新興国の派遣先団体の開拓、ニーズ調査、リレーションシップ
留職者の派遣先となる、新興国のNPO/NGOの開拓です。数多くあるNPO/NGOの中から、留職の派遣先となりうる団体はどこなのか?をリサーチし、今、どんな課題を抱えているのかのニーズ調査、ベースラインの調査を担って頂きます。

得られる経験 ・途上国支援や開発援助というフィールドで、ビジネスとして、仕事をする経験、価値を生み出す経験
・留職を通じ、途上国の課題解決と企業の事業創造、人材育成を実現させる経験
・ソーシャルベンチャーで、事業を拡大していく、手応え
対象となる人 ・クロスフィールズのミッション、留職の目指す世界に共感する人
・途上国支援やBOPビジネスに関心がある人
・事業を通じて、新興国の課題解決をしていきたいと考えている人
・日本企業内の人材育成や新規事業立ち上げ支援、組織の活性化に関心がある人
事前課題 課題①
クロスフィールズの留職プログラムを導入する企業にとっては、留職プログラムと類似と考えられるサービス/プログラムも存在します。
類似だと思われるプログラムをいくつかピックアップして、その概要とともに、留職プログラムと比較した強み・弱みをまとめて下さい。

課題②
クロスフィールズの英語サイトに関して、よい点と悪い点をまとめ、悪い点に関しては改善点を提示してください。
もしくは、クロスフィールズの日本語サイト・公式Facebookページに関して、よい点と悪い点をまとめ、悪い点に関しては改善点を提示してください。
期間 6か月以上
勤務条件 学期中:平日週3日程度
休暇中:原則、平日週5日フルタイム
勤務時間:08:30~18:00の間で応相談
勤務地 五反田
活動支援金 あり

受入団体紹介

留職で、強い「想い」を持ったリーダーを創る

今日の日本における社会課題はますます複雑化・多様化し、従来のように行政が全ての課題に対する対応策を提供するという時代は終わりを迎えています。これからの社会では、行政だけでなく、企業やNPOも主体となり、それぞれがパートナーとしてセクターの枠を超えて課題の解決に取り組んでいくことが必要不可欠になっていきます。

しかし、当たり前ですが、これは簡単なことではありません。現在の日本社会では企業・行政・NPOの世界は分断されており、セクターを横断するような取り組みが行われる機会は限られています。こうした環境の下で、複雑で多様な社会課題を解決できるような、柔軟で革新的なアイデアが生まれる可能性は非常に低いのではないでしょうか。

クロスフィールズは、企業・行政・NPOという領域の枠を超えて挑戦する機会を提供することで、3つの変化を起こしたいと考えています。

1つ目は、「個人の変化」です。あらゆる枠を超えて挑戦する原体験を提供することで、明日の日本社会を切り拓いていく人材を育てていきたいと考えています。ともすると1つの世界に閉じこもってしまいがちな組織で働く個人に対し、セクター、国境、価値観、そして既成概念を超える機会を提供していきます。そうすることで、柔軟で斬新な発想で社会の課題を解決するスキルと情熱とを持った人材を日本に増やしていきます。

2つ目の変化は、「組織の変化」です。枠を超える経験をした人材が所属する組織に戻り、組織の持つリソースを最大限に活用し、社会課題を解決する革新的な商品やサービスを生み出していく。このような取り組みにより、企業・行政・NPOがパートナーとして社会の課題を解決することのできる世界が実現されていくはずです。

そして最後の変化は、「日本社会の変化」です。様々な課題が山積する日本は、「課題先進国」であるとも皮肉まじりに呼ばれています。しかし、それは同時に、社会課題を解決する機会に最も恵まれた国でもあることも意味していると私たちは考えます。企業・行政・NPOに勤める情熱を持った人材が、様々な困難な課題に対して革新的な解決策を世界に先駆けて発信していくことができれば、日本は未来の世界をリードする「課題解決先進国」になるのではないでしょうか。

困難な道ではあるかもしれませんが、私たちクロスフィールズは、この3つの変化を実現することに全力を尽くしていきます。

▲元マッキンゼーの小沼さんと元ボストンコンサルティングの松島さんをはじめ、証券会社、総合商社、外資系金融など、様々なバックグラウンドを持った個性的な仲間が集まっています。

NPO法人クロスフィールズ
■事業内容:
・新興国「留職」プログラムの企画・運営事業
・BOP課題解決ワークショップの企画・運営事業
・法人(企業/非営利団体)向けコンサルティング事業
■設立:2011年5月3日
■代表者:小沼大地
■従業員数:10名
■資本金:-
■売上高:-
■HP:http://crossfields.jp/

経営者・スタッフ・インターン生からのメッセージ

ビジネスと社会貢献とを繋ぐことで、新たな価値を生み出す!

企業は社会を良くしながら利益を出していくことができるのか?企業とNPOとの協働はどこまで進められるのか? 社会課題に取り組むことで日本企業が新たなイノベーションを生み出すことは可能なのか?そもそも、社会を変えたいという熱い志を持ちながら企業で働くことはできるのか?

学生の皆さんも、そんな問いについて、モヤモヤと考えたことはありませんか?そして、こうした問いに対してポジティブな答えを出すべく挑戦を続けているのが、僕たちNPO法人クロスフィールズです。企業で働くビジネスパーソンを新興国のNPOへと派遣し、数ヶ月間にわたって本業で培ったスキルを活かして現地の社会課題の解決に取り組む「留職」の取り組み。この事業は、企業と現地NPOとの双方に対してWIN-WINの成果をもたらすだけでなく、ビジネスと社会貢献という2つの世界をつないで新しい価値を生むという、難しいけれどワクワクするチャレンジだと考えています。

この事業で何を生み出すことができるかで、これからの日本社会のあり方は変わっていく。それくらいの気概を持って、僕たちは事業に取り組んでいます。「留職」という、これまで世の中になかった仕組みを広げていくことを通じて、僕たちは新しい未来を創っていきたいです。そして、その想いを共有して、僕たちと一緒に走ってくれる学生さんの加入を心待ちにしています。

正直に言って、「留職」の取り組みやクロスフィールズという組織は、発展の途上にあります。課題を探せばキリがないですし、ダメなところだらけです。でも、それは同時に、まだまだ良くなる余地があるということでもあります。沢山ある課題とその改善に向けて、僕たちと一緒に前向きに取り組んでくださる学生さんを探しています。

また、手前味噌ではありますが、クロスフィールズには高いビジネススキルと熱い情熱をあわせ持った仲間たちが沢山集まっています。総合商社やコンサルティングファームで修行を積んだビジネスパーソンたちが、これまでになかったような「カッコいいNPO」をつくっていこうと、必死に事業をつくっています。学生の皆さんには、そうした先輩たちの姿勢やスキルから、沢山のことを吸収してもらえたら嬉しいです。

クロスフィールズの掲げるミッションとビジョンに共感してくださり、「社会の未来と組織の未来を切り拓くリーダーを創る」というミッションに向かって僕たちと一緒に走ってくれる学生さんからのご応募、お待ちしています!

代表理事 /  小沼大地
一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊(中東シリア・環境教育)に参加後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。同社では人材育成領域を専門とし、国内外の小売・製薬業界を中心とした全社改革プロジェクトなどに携わる。2011年3月、NPO法人クロスフィールズ設立のため独立。世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shapers Community(GSC)に2011年より選出。

■スタッフ/インターンの一言

ETIC.の担当スタッフから一言

本プログラムへの参加に関心がある方は、まずはインターンシップ活用セミナーにご参加ください。

(過去にインターンシップ活用セミナーに参加したことが
ある方は個別キャリアコーチングにご参加ください。)

参加者満足度98%の名物セミナー・インターンシップ活用セミナーの詳細はこちら(参加無料)