受入企業情報

教育を学校に丸投げしてきた社会を共に変えるメンバー募集!
特定非営利活動法人NPOカタリバ
2014/10/09 更新
5人に3人が、「自分が参加しても社会は変わらない」と答える。これが明日を担う高校生の現状です。約98%が入学する高校。そんな高校に”社会”を運ぶ、キャリア教育プログラムを実現!高校生に“きっかけ”を、被災地の子どもたちに“学びの場”を、届ける。
キャリア開発プログラム「カタリ場」のさらなる発展の動き、また被災地復興を教育を通じて支える「コラボスクール」の展開、共感を集め支援を募る広報・マーケティングなど、【第3創業期】を迎えるカタリバをともに創り上げるインターン生を募集します!

募集要項

●きっかけの格差をなくしたい

2人に1人が「自分は人並みの能力はない」と言い
3人に1人が「孤独を感じる」と言う。
5人に3人が「自分はダメな人間だ」と思っていて、
5人に4人がなんだか疲れている。
そして5人に3人が「自分が参加しても社会は変わらない」と言う※1

これが、世界第2位を誇る経済大国日本の、明日を担う高校生たちの現状です。
子どもだけではありません。
100万人が心の病と診断され、※2
1日90人が希望を失い、自殺をします。※3

この社会は、
政治家が永田町で行う意思決定を待つしかないのでしょうか。
経済が豊かさを取り戻せば変わるのでしょうか。
ゆとり教育が詰め込み教育に戻れば変わるのでしょうか。
きっと正解はありません。
ただひとついえるのは、社会は「人がつくるもの」だということ。

この社会に生きる私たち一人ひとりが、今よりも少しずつ自分や周りの人に対する優しさと責任感を持ち、働きかけられる社会になれば、もっと元気な社会になるのではないか。

そのために私たちは、フィールドを「高校」に設定しました。
大人になる直前の約98%の子ども達が高校に入学する今、日本中の高校生が、今よりも少し自分に自信を持ち、今よりも少し意思ある日常生活を送ることができて、今よりも少し意志ある進路選びをするようになることで、自律した責任のある大人が増えることにつながります。

教育現場に対する仕掛けによって、一人ひとりの力と可能性を引き出すこと。これが社会をかえる効果的な方法だと私たちは考えます。

※1 『中学生・高校生の生活と意識』財団法人日本青少年研究所 2009年2月
※2 厚生労働省患者調査 2008年
※3 警察庁統計 2009年

●私たちの取り組み

1.カタリ場事業
大学生や専門学生(一回につき約40名ほど)が高校に訪問し、高校生と語り合うことで高校生の進路意識を高めることを目的とした、高校生対象のキャリア学習プログラム「カタリ場」を実施。
主に「進路」や「総合学習」などの授業枠内の90 分~ 200 分程度で実施しています。
「こんな大人になりたい」という憧れや、目標へと背中を押してくれるきっかけさえあれば、もっと自分に自信を持ち、主体的な生き方を、そして意志あるある進路選びをできようになるはず。
そんな思いから、12年間で約12万人の高校生たちに授業を届けてきました。
http://www.katariba.net/

2.東北復興事業
被災地の子どもを対象とした、教育支援事業を行っています。津波で町が全壊した地域を対象に“放課後学校”「コラボ・スクール」を設立。子どもたちの基礎学力の向上を中心とした学習支援を行っています。
2011年7月に第1校目として「女川向学館」を、同年12月に第2校目の「大槌臨学舎」を設立しました。東北地方の子どもたちの震災の経験を、悲しみではなく強さに変える「学習機会」をつくり出すことで、10年後の日本にイノベーションを起こす人材を育てます。
http://www.collabo-school.net/

▲カタリバはこれまで、8万人の高校生に高校でのキャリア学習の機会を創り、将来について考えるきっかけを提供してきました。

▲女川向学館は震災で被災した女川の子どもたちの放課後の時間の居場所と学習環境を支援しようと、7月からはじまった放課後学校。高台で津波の被害をまぬがれた町立女川第一小学校の中にあります。教鞭をとるのは、かつて女川で個人塾を経営していた13名の先生たちです。

期待する成果 第3創業期を迎えるカタリバが実現したいことは、以下の3つです。
1.創業以来12年間かけて作り上げてきた対話型キャリア開発プログラム「カタリ場」をさらに発展させる
2.被災地支援のための教育プログラムを開発・確立し、他地域へ展開する
3.上記2つのプロジェクトを支えるための広報・ファンドレイジング
仕事内容

(1)キャリア教育プログラム「カタリ場」の長期ボランティア採用・育成・マネジメント
(2)共感を生み出し、支援者を集めるための、広報・マーケティング戦略を立案・実行する
(3)被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の学校機能と教育プログラムの開発・推進

現在募集しているプロジェクトは、首都圏での業務と、東北での業務に分かれます。

<首都圏でのプロジェクト例>
●入社〜1ヶ月間程度までの動き:現場を知る!
メインプログラムである「カタリ場」の現場に数多く出ることで、高校生の現状、先生方の話、そしてカタリバに参加するボランティアスタッフ一人ひとりの想いに触れてもらいます。
(※入社してすぐにプロジェクトにアサインされるケースもあります)

●2ヶ月〜5ヶ月程度までの動き:プロジェクト推進の担い手となる
具体的なプロジェクトにアサインされます。主に2つのプロジェクトです。
(1)キャリア教育プログラム「カタリ場」の長期ボランティア採用・育成・マネジメント
(2)より強固な財務基盤を築くための広報・ファンドレイジング戦略を立案し、確立する

【(1)キャリア教育プログラム「カタリ場」の場づくりを担うアシスタントディレクター職】
カタリバが創業から12年かけてつくりあげてきたキャリア教育プログラム「カタリ場」は、多くの先生方の理解と協力を得て、全国に広がっています。学校の課題をリサーチし、課題を解決するための場づくりをデザインするのがカタリバ事務局の役割です。
「カタリ場」プログラムでは、主に大学生のボランティアスタッフである「キャスト」が高校生との対話の担い手となります。「キャスト」に対する研修やカタリ場づくりもまた、カタリバ事務局の役割です。
一人でも多くの「キャスト」の成長を促し、学校教育や企業の現場を変革する当事者を社会へ輩出することもまた、カタリ場の価値です。
高校の課題解決と、高校生の成長と、「キャスト」の成長、この3つのバランスを的確に捉えながら場づくりを行うプロフェショナルとしての成長を、期待しています。

【(2)共感を生み出し、支援者を集めるための、広報・マーケティング戦略を立案・実行】
「コラボ・スクール」は、多くの企業や個人から寄付をいただき運営しています。また「カタリ場」も、学校からの事業収入だけで必要な財源を確保できない場合もあり、寄付を集めて不足分を補填するハイブリッド型のビジネスモデルをとっています。被災地の子どもたち、そして全国の高校生に授業を届けるために、ファンドレイジング(寄付集め)の成功モデルを構築するのが必要です。
急務となっているのが、個人寄付者の開拓に向けたマーケティングです。
たくさんの方々にカタリバに共感してもらい、応援してもらえるように、ソーシャルメディアを使った情報発信、マスコミ向け広報、イベントの開催などを通じて新規寄付者を獲得していくことがミッションです。
カタリバへの社会からの注目度が高まるにつれて重要性を増す、「広報・ファンドレイジング」の成長を牽引してもらいます。

●6ヶ月目までの動き:自身の経験・ノウハウを次の世代に引継ぐ
皆さんの卒業とともに、実現してきたプロジェクトや培ってきた経験、ノウハウが失われてしまうことはとても大きな損失です。まずは自身の業務や学んできたことを棚卸しします。そして、次のインターン生に引継げるように仕組み化し、伝えることを通じて、皆さん自身の成長のきっかけにもしていきます。

<被災地支援の“放課後学校”「コラボスクール」でのプロジェクト例>

●入社〜1ヶ月間程度までの動き:現場を知る!
被災地復興の現場は日々変化しています。私たちは、「支援の提供者」ではなく、東北の復興を地元の方々とともに創りあげる「パートナー」を目指しています。その感覚を掴むために、まずは生徒への個別指導やTA(ティーチング・アシスタント)として現場に入ります。

●2ヶ月〜5ヶ月程度までの動き:プロジェクト推進の担い手となる
具体的なプロジェクトにアサインされます。以下のプロジェクトです。
(3)被災地支援の“放課後学校”「コラボスクール」の学校機能と教育プログラムの開発・推進

【(3)被災地支援の“放課後学校”「コラボスクール」の学校機能と教育プログラムの開発・推進】
「コラボスクール」では、震災を通じて子どもたちの学習機会が失われている状況を克服するために開校した、「被災地の放課後学校」です。
長期的には、 「コラボ・スクール」で育った子どもたちが東北地方の復興・発展の担い手となり、皆で子どもの教育を支える地域社会が実現することを目指しています。現時点では、集中して学習する環境そのものが失われているため、学習環境を整えることと同時に、心のケアを行っていく必要があります。
子どもたちが安心して学べる学習環境を整備し、今年の冬に受験をする中学3年生、高校3年生が希望にかなった進学・就職ができるようために急務なのが、学校機能の確立と、教育プログラムの開発・推進です。
具体的な業務は、現地の先生や専門家とともに学校機能と教育プログラムを開発すること、そして自身が教壇に立ちながらプログラムを推進していくことです。

●6ヶ月目までの動き:自身の経験・ノウハウを次の世代に引継ぐ
皆さんの卒業とともに、実現してきたプロジェクトや培ってきた経験、ノウハウが失われてしまうことはとても大きな損失です。まずは自身の業務や学んできたことを棚卸しします。そして、次のインターン生に引継げるように仕組み化し、伝えることを通じて、皆さん自身の成長のきっかけにもしていきます。

得られる経験 ●高校生たちが「きっかけ」を掴んでいく手応え
●学校教育の現場で奮闘する先生方の「想い」
●東北復興の最前線で、現地の方々と事業を作り上げるやりがい
●共にビジョンの達成を目指す仲間
●急成長する組織が熱気を失わずに、組織化を目指す変革のダイナミズム
●0から1を創り上げるための、ロジックの立て方と仮説検証の試行錯誤
●ソーシャルベンチャーの第一線で活躍する上司とのプロジェクト経験
対象となる人 ●現在の学校教育に課題意識を持っている人
●東北復興に教育を通じて携わりたい人
●大学生には社会を変える大きな可能性があると信じている人
●人を導くのではなく、人の持つ可能性を引き出したいと考えている人
●自ら現場の最前線に立って、ビジョンを語り、行動できる人
●想いだけではなく、ビジネススキルを持って社会課題に取り組みたい人
●困難な状況であっても、逃げずにやり抜ける人
事前課題 ●『「カタリバ」という授業』(上阪徹 著 話し手今村久美・竹野優花・NPO法人カタリバ)を読んでの「想いプレゼン」
 ・下記の3点を踏まえてPowerPointを使い10分間程度のプレゼンテーションの作成とプレゼン
   -書籍を読んでの感想
   -カタリバで実現したいこと
   -カタリバに貢献したいこと(自身の強み)
*PowerPoint以外のツールや資料を使用することも可
*カタリバではPCを使用した業務が多いため、ITを利用した基本的な文書作成スキルが求められます
期間 6ヶ月以上
勤務条件 【勤務頻度】
◎学期中:週3日以上
◎休暇中:フルタイム
【勤務時間】10:00~19:00
*担当コーディネーターとの面談の際に、勤務条件に関しては相談も可能です。
勤務地 <首都圏でのプロジェクト>
カタリバ事務所(JR中央線・総武線「高円寺」下車 駅徒歩約5分)
<東北でのプロジェクト>
宮城県女川町または、岩手県大槌町(カタリバで借りる社宅を提供します)
活動支援金 あり

受入団体紹介

学校に”社会”を運ぶ

“生き抜く力”を備えた若年層にあふれる社会というビジョンのもと、高校生のキャリア学習を目的とした対話型ワークショップ「カタリ場」を全国の高校で行っています。10年間で354校の高校と82000人以上の高校生に授業を提供してきました。
今年度は被災地域の放課後学校「コラボ・スクール」( http://www.collabo-school.net/ )を設立。「震災という苦しく辛い試練を乗り越えた子は、誰よりも強く優しくなれるはず」という想いのもと、震災で勉強する場所を奪われた子どもたちに、学びの場を提供する事業を始めました。
”教育”を”学校”に丸投げしてきた社会から脱却し、あらゆる社会の構成員が”教育”の担い手となる社会を目指して、学校に”社会”を運ぶ活動を行っています。

特定非営利活動法人NPOカタリバ
■事業内容:
1.カタリ場事業
大学生や専門学生(一回につき約40名ほど)が高校に訪問し、高校生と語り合うことで高校生の進路意識を高めることを目的とした、高校生対象のキャリア学習プログラム「カタリ場」を実施。高校の敷地内にて、主に「進路」や「総合学習」などの授業枠内の90 分~ 200 分程度で実施しています。
2.東北復興事業
被災地の子どもを対象とした、教育支援事業を行っています。津波で町が全壊した地域を対象に“放課後学校”「コラボ・スクール」を設立。子どもたちの基礎学力の向上を中心とした学習支援を行っています。2011年7月に、第1校目として「女川向学館」を開校。
■設立:平成13年12月1日
■代表者:今村久美
■従業員数:60名 (非常勤・学生職員含む、13年3月末時点)
■売上高:316百万円(2011年度総収入)
■HP:http://www.katariba.net/

経営者・スタッフ・インターン生からのメッセージ

“第3創業期”に共にチャレンジしてくれる方をお待ちしています

5人に3人が、「自分が参加しても社会は変わらない」と答える。これが明日を担う高校生の現状です。
大人になる直前、約98%が入学する高校。もし高校生の頃に、進路の悩みを先輩に相談したり、大学や仕事について体験談を聞く機会があれば。将来に向けて背中を押される“きっかけ”さえあれば、主体的になれる人も多いはず。そう考えて大学生の頃にスタートした「カタリ場」は今、年間1万人以上の高校生に授業を届けられるようになりました。
今年度から私たちは、被災地での教育支援事業を始めました。放課後の学校を運営して学習指導をするという新しい取り組みにチャレンジしながら、10年後の日本にイノベーションを起こす人材を東北の地から輩出することを目指して日々試行錯誤しています。
このカタリバの“第3創業期”を一緒に創ってくれるメンバーを募集しています。「“生き抜く力”を備えた若者に溢れる社会」という私たちのビジョンに共感いただいた方からのご応募を、心よりお待ちしています。

代表理事 /  今村久美
NPOカタリバ代表理事。岐阜県高山市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
2001年に任意団体NPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。
2006年には法人格を取得し、全国約400の高校、約90000人の高校生に「カタリ場」を提供してきた。
2011年度は東日本大震災を受け、被災地域の放課後学校「コラボ・スクール」を発案。
第一校目の「女川向学館」を宮城県女川町で開校し、被災地の子どもに対する継続的な支援を行っている。
2008年「日経ウーマンオブザイヤー」受賞。2009年内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞。
文部科学省生涯学習政策局政策課教育復興支援員。明治学院大学非常勤講師。
被災孤児、及び被災地の子どもの心のケアに合わせ、学び・自立の機会を継続的に提供する「ハタチ基金」代表幹事。

■スタッフ/インターンの一言

もし高校時代の自分に出会ったとしたら、あなたは何を伝えますか?
カタリ場事業部 統括ディレクター/ 今村亮
カタリバ今村亮です。大学3年生の頃、実は私もカタリバで活動していました。その経験は私の人生の大きなターニングポイントになり、それからずっと、奇妙で楽しくてエキサイティングな人生は続いています。(くわしくは直接尋ねてください。twitter @ryo_imamuraです)
その原動力になっているのは、高校生という年代に対する「もったいないなあ」という実感です。教育行政の制度について考えれば考えるほど、この実感は確信に変わりつつあります。高校生が変われば、社会は変わる。ともに同じ理念を目指し、駆け抜けてみませんか?

“社会”のためのマーケティングを実践する
広報・ファンドレイジング部部長/ 山内悠太(やまうちゆうた)
アルバイトをして生計を立てながら、必死でNPOを続けている・・大学時代にカタリバでボランティアをしていた私は、創業者2人の姿に衝撃を受けました。
その時「自分でお金を稼げない」ことに無力感を抱いた私は、大手メーカーでの広報・CSRの仕事・広告代理店での業務を経て8年後の今、カタリバに必要な資金を調達する仕事をしています。
ソーシャルビジネスにとって大事なのが、想いを伝え、共感を生み出し、応援していただける方を増やす「マーケティング」のスキルです。
「社会に良いことを広めたい」「教育活動がサステナブルに行われる仕組みを創りたい」といった方からのご応募を、心よりお待ちしています。

目の前の”社会課題”を、一緒に解決しませんか?
東北復興事業部 統括ディレクター/ 鶴賀康久
毎日が驚きの連続です。被災地での子どもの「成長スピード」には、目を見張ることばかりです。そして、”現場”の最前線に立って、社会課題と向き合う経験は、私たちスタッフにとっても、何事にも代え難い成長の機会となっています。下記の項目に1つでも当てはまる人は、ぜひお問い合わせください!
□子どもの”可能性”を信じている
□自分の”可能性”を信じている
□復興に携わりたい
□「教育格差」に対して、問題意識を持ったことがある
□将来は、教育関係の仕事に就きたい

ETIC.の担当スタッフから一言

■事前に調べておこう
「カタリバ」という授業――社会起業家と学生が生み出す “つながりづくり”の場としくみ は、事前に熟読しておいてください。

本プログラムへの参加に関心がある方は、まずはインターンシップ活用セミナーにご参加ください。

(過去にインターンシップ活用セミナーに参加したことが
ある方は個別キャリアコーチングにご参加ください。)

参加者満足度98%の名物セミナー・インターンシップ活用セミナーの詳細はこちら(参加無料)