内定後インターンのススメ

体験談

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いつだって自分の中で立ち返るべき想いを持っている人は強い。それを持っている人こそがこれから「世界を変えていく人」なのだと感じました。

渡辺健太郎 さん

  • 大学:法政大学4年
  • 内定先:株式会社ボーダレスジャパン
  • インターン先:株式会社リリムジカ
  • 仕事内容:営業(東京、埼玉、栃木エリア)、イベント企画・運営

  ◆内定後インターンをする以前で学生時代、特に力を入れた活動や将来ビジョンにつながるきっかけとなった経験を教えてください。

中学校に1年生のときに「世界が100人の村だったら」という本とドキュメンタリー番組を見ました。そこには自分と同じくらいの年の子が両親もおらずストリートチルドレンとして、マンホールで暮らしている映像が流れて来ました。それを見て世界には自分と同じくらいの子が大変な想いをして生活している現状があるのかと衝撃を受け、国際協力に興味を持ちました。その後、大学に進学し国際協力について勉強して来ました。

しかし、勉強しているだけではなく実際に現場を見たい思い、大学1年生の春に以前から1度訪れたいと考えていたカンボジアに一人旅に行きました。そこでは物乞いの人々や学校にいきたいけどいけない子、夢はあるけど・・と口ごもる人たちに出会いました。そこにいる人々はやりたいことはあるのだけれどできない。目指せない。また、そんなこと考える余裕すらないという人々でした。自分にとっては初めて出会う、「頑張りたくてもがんばれない。ただただ今を生きるだけで精一杯」な人々でした。

自分はこの時に「生まれた場所や環境のせいで人のできることや目指せる人生の選択肢が決まってしまうなんておかしいのではないか」何とかしたいという想いを持ちました。その後は旅で出会った子ども達のために何かがしたいと思い、日本でチャリティフットサル大会を開催し、「カンボジアの子ども達のサッカー選手になりたいという夢」を応援している学生団体WorldFutに所属し活動をしてきました。lirymusica_all

◆どのような問題意識や将来ビジョンを持ち、どのような就職活動をしましたか?結果、なぜ今の内定先に決めましたか?

将来のビジョンとしては「貧困問題を解決し、人々の人生の幅を広げる」「すべての人が未来を描ける、自分の描きたいVISIONに向かっていける」そんな社会を創る人になりたいと思っています。そのために途上国の人々に雇用を生みだせるビジネスを作っていきたいと考えていました。しかしこの想いが達成できる企業はなかなか見つからず、まずは、事業を任せてもらえる企業に入り事業学び、お金を貯めてから起業しようと考えていました。そんな時に、オルタナSの記事で取り上げられていて知ったのがボーダレスジャパンです。

社会問題をビジネスの力で解決する、また社会起業家のプラットフォームカンパニーとして次々に社会起業家を生み出すことで更に多くの社会問題を解決する会社。こんなことを考えている会社が世の中にあるのかとびっくりしました。自分のビジョンを達成するためには、ボーダレスジャパンに入ることが一番の近道だと考え、入社を決めました。

◆内定後の過ごし方として、数ある選択肢の中から、なぜアントレプレナー・インターンシップ・プログラム(EIP)に参加しようと思ったのですか?

将来事業をつくるために、内定後の時間をフルに活用して勉強したいと考えていました。それにはインターンを経験することが一番良いのではないかということでインターンをすることは決めていました。でもただインターンするのではもったいない。どうせなら「自分の志のもと何かの問題にひたむきに取り組んでいる人の下で仕事がしたい」と考えました。そんなときETIC.のHPを見つけ、インターン受け入れ先のメッセージを見ました。その中には、文章だけでも想いを感じられる起業家の方がたくさんいました。これを見て、このような熱い想いを思った人の下で仕事ができるEIPに参加したいと思いました。

◆インターン先を選んだ決め手、インターン先の事業内容、インターン先でどのような仕事を行ったかを教えてください。

ETIC.のインターンシップフェアに参加して代表の管さんのお話を聞いて「すごく、誠実で熱い人だ」「ゆるぎない信念を持っている」と感じこの人と一緒に仕事がして見たいと思いました。またリリムジカは創業まもない会社であり決まった仕事は一つもないということ、管さんと二人三脚で仕事ができるということを聞いて、0から仕事を創っていく経験と事業主がどのような思考で動いているのか間近でみることができる。これは必ず将来事業を作るときに役立つ経験になると思い、リリムジカでインターンすることを決めました。

リリムジカは一人ひとりが自分らしく生きることができる社会を作ることを目標にしている会社です。事業内容は、高齢者向け施設に音楽プログラムを実施することです。人は生きていると知らず知らずに間に何らかの「レッテル」の中で生きていることがあります。お父さんだから○○しなければいけない。高齢者だから○○なんだ。リリムジカの提供しているサービスはそんなしがらみを抜けてありのままの自分を表現できる場所を「音楽」を通じて提供することです。私が行っていたことはそんな風に感じられる人を一人でも増やすための営業です。またリリムジカ5周年記念イベントを開催するなど各種イベントの企画と運営を行っていました。

◆インターン期間中にやりがいを感じたこと、感動したことを教えて下さい。

リリムジカが届けた音楽で利用者の方が笑顔になったり、時に涙を見せる方がいたりする。リリムジカの音楽が施設にとって心地よい場所になっていると思えたときにはやりがいを感じます。また、リリムジカの営業は一人では成り立ちません。必ずミュージックファシリテーターという音楽を担当するものと一緒に施設を訪れます。今まで二人三脚で頑張ってきた音楽担当のものとその瞬間を分かち合うとこともリリムジカ営業担当の喜びの一つだと思います。また感動したことを言えば、私にとっては一回一回の音楽プログラムが感動でした。普段何の感情も表さない方がリリムジカの音楽を一緒に体験すると笑顔になる。そんな瞬間に何度も出会いました。その度に音楽の力はすごいと思わされると共に今その方はこの瞬間、空間をありのままで楽しめているのだなと思うと感動させられます。

◆インターン期間中で辛かったこと、悔しかったことを教えて下さい。lirymusica02

リリムジカに何か貢献できているのか?今何が必要なのか?自分にできることは?と自問自答し悩んだ時期は辛かったです。そのときは自ら仕事を生み出せていませんでした。リリムジカでは基本的に与えられる仕事はありません。すべてが自分発信で「今のリリムジカにはこれが必要なのでは」と考えて提案をします。まさに自分が求めていた環境です。何も関わらず、「いま必要なことが見えない」だからこそ提案が出来ない。そんな時期はとても辛く同時に自分の無力さを知り、とても悔しかったです。

◆ETICを通じてインターンをしている他のインターン先の同期の仲間や、挑戦を支えてくれたOBOGのメンターはどういう存在ですか?

「自分にいままでになかった新たな視点や考え方を示してくれる頼りになる人たち」です!特に上記のように悩んでいた時期は、メンタリングなどで会う同期のメンバーやOB・OGの人が投げかけてくれる質問が自分の脳みそを活性化してくれました。自分ひとり考えていても見えなかったものが違うインターン先の人が客観的に見て、いままでに無い視点で質問を投げかけてくれる。すると今までのもやもやが嘘のように晴れて、新たなアイディアが生まれてくるということがたびたびありました。だから自分にとってはすごく頼りになるアドバイザーでした!

◆EIPのカリキュラム(研修合宿・メンタリング・講座)はあなたの成長にどんな影響を与えましたか?

自分にとっては知識、経験、情熱を与えてくれる場所でした。すべての場所で即業務に役立つ知識を得られました。そこから結果につながったことも多かったです。また、主にメンタリングや合宿ではOB・OGの方や同期のメンバーと経験を共有して、お互いの糧にしていました。何より、いろんな人と話す中でたくさんの人の情熱や想いに触れて自分のやる気も増幅しました。個々のインターン生同士でお互いの想いを共有していくことでさらなるパワーを生み出していく場所だったと感じています。

◆EIPに参加する前と修了後の自分を比較したときに、変わったこと、成長したと思うことは、どんなところですか?またEIPの経験は、あなたの将来ビジョンや仕事観にどんな影響を与えましたか?

「すべてのことは自分が選択している。」そう思えるようになりました。やる気が出ていないときの自分もそうさせているのは自分。また逆にノリノリのときの自分もそうしているのは自分。すべて自分次第。今の自分をすべて自分ごととして捉えられるようになったと感じています。仕事はやらされていたら負けです。その時点で成長はありません。「自分と仕事に対する責任」「いままでにない新たな挑戦」をすることがさらなる成長につながるのではないかと感じました。また働く中で「信念を継続することの強さ」というものも学ぶことができました。人間は忘れる生き物だと思います。いくら最初に熱い想いを持っていてもうまくいかないことが続くとあきらめてしまう。へこたれてします。そんなときに試されるのは自分の信念の強さです。いつだって自分の中で立ち返るべき想いを持っている人は強い。そしてそれを持っている人こそがこれから「世界を変えていく人」なのだと感じました。自分も今の自分のVISIONを忘れることなく、常に立ち返るべきものとして置き進んでいく強さをこのインターンで養えたのかなと思います。

◆これから内定後のインターンを考えている人にメッセージをお願いします。

内定後インターン。今思うと自分の中ではそのとき考えられる選択肢の中で一番「ワクワク」する選択肢でした。いままでに知らなかった自分に出会える気がしたからです。きっとこれから内定後インターンを考えている人もそれはひとつの選択肢だと思います。そんなときは自分に聞いてみて欲しい「新たな自分に出会えることにワクワクしませんか?」

「新たな挑戦をしたい!!」そこにイエスをという答えを出した人がいたらならばぜひ自分の想いを実現する場所として内定後インターンを選択してほしいです!!